「寄りそ医」を読んで、そうですね、その通りですねと納得しながら
なんとなく物足りない。なにが?同じ現役の若い医師が、先端医療ではなく
普通の(地域)医療について書いた本なので、つい「神様のカルテ」と
比較している。伝えたいことの本質は同じだと思うが、後者の方が素直
に感動できる。小説とドキュメンタリー(or自伝)の違いか、いやたぶ
ん文章や感覚についての好き嫌いの問題なのだろう。というわけで(
というより衝動的に)「神様のカルテ」と「神様のカルテ2」の文庫本を購入した。
「神様のカルテ3」はすでに購入済み。
なにが一番気に入っているのかと言えば、酒を呑む場面でしょう。
どんな酒をというわけで、改めてリストアップ。
出てきた順に(スコッチ、ワインを含む)
1.白馬錦
長野の日本酒。酒名は、地元の名峰白馬三山にちなみ命名。大吟醸酒、純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒などがある。平成1、5、11年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦、美山錦など。仕込み水は北アルプス山系の伏流水。蔵元の「薄井商店」は明治39年(1906)創業。所在地は大町市大町。
(神様)私は『彼岸過迄』と『夢十夜』をもとに戻し、本棚の『ハリソン内科学』の巨大な箱を引きずり出した。箱の中に純米大吟醸「白馬錦」の四合瓶が収められている。
光を嫌う日本酒を保存しておくのに、巨大な本の箱というのはなかなか便利である。唯一の難点は、四合瓶が入るほどの大きな本というのは日常なかなかみかけないということだ。その点、医学書というのは極めて実用的な巨大さを備えていてありがたい。医者になって良かったと思う数少ない瞬間である。・・・・
「白馬錦」の青い瓶を片手に、私は意気揚々と「桜の間」をでた。
2.タムナブリン12年
■スペイサイドのリベット谷にあるモルトウイスキーの中ではもっともライトで食前酒向きといわれる。■1966年創業のリベット谷の新星蒸留所のモルト。タムナヴリン(タムナヴリン)蒸留所のモルト。タムナブリン 12年 700ml 40度 (Tamnavulin 2YO)
価格 3,250円
(神様)琥珀の液体を口中に流し込めば、たちまち豊かな芳香が鼻孔を刺激して、陶然となる。どうひいき目に見ても、かかる陋屋の四畳半には似つかわしくない名品だ。まったく酒にだけは金をかけることをやめない、とんだ貧乏絵描きである。
3.飛露喜
「飛露喜」醸造元、 廣木酒造酒造、会津坂下の街中にある。一時は廃業を考えたほどだといいますが、今では信じられないほどの人気。
蔵元さんいわく、「濃密な透明感のある、存在感のある酒を造りたい」、その言葉どうりの酒質、存在感があり、食卓の主役となれるお酒です。 限られた本数しか製造されない為、地元会津でもここ数年品切れ状態が続いております。
また、地元では「泉川」醸造元として知られており、こちらは地元優先出荷の為地元飛露喜販売店では、ほぼ随時店頭に並んでおります。こちらは、いつ飲んでも飲み飽きの来ないお酒です肴をつまみながら、ゆっくりと飲んでいただきたいですね。また、まれに発売される「限定 泉川」も、見逃せません。
※上記の通り、品薄完売状態が続いております。
(http://www.hechima.co.jp/~souta/hiroki/kura_shokai.html)
(神様)「飛露喜」という名の名酒がある。
昨今流行している淡麗辛口などという軟弱な酒ではない。福島県は会津の地酒で、豊かな甘みと芳醇な香り、そして深みのある後味が、微妙なバランスで味わえる天下の名酒である。出荷数が多くはないため、容易に手に入る酒ではないが、この縄手通りから少し入った小道にある居酒屋「九兵衞」ではそれが飲める。
4.呉春 大阪府池田市呉春酒造 「呉春」の「呉」は池田の古い雅称「呉服の里」に由来。また、「春」は中国の唐代の通語で「酒」を意味する。つまり「呉春」とは「池田の酒」の意味。 呉春」の酒度は珍しい±0です。甘口でも辛口でもない、飲みやすさを追求した酒。それが呉春なのです。
(神様)隣に腰掛けた黒い大男は「呉春」の吟醸をあおっている。池田の名酒が、このような野卑で無粋な大男の胃袋におさまるかと思うと、いささか不快ではあるが、そこまで私が口を出せる筋合いではない。
5.五一わいん
林農園〒399-6461 長野県塩尻市大字宗賀1298-170 長野県塩尻市桔梗ヶ原。ここは日本のほぼ真ん中に位置し、日照時間が長く、朝晩の気温差が大きいという気象条件にも恵まれていることから、古くから果実栽培が盛んに行われてきました。この果実郷にぶどうが植えられたのは、明治22年。以来100年、豊かな自然風土に育まれた桔梗ヶ原のぶどう物語とともに五一わいんも歩んできました。 (http://www.goichiwine.co.jp/)
(神様)「五一わいん」が封切られた。 磨き上げられた三つのワイングラスにそれぞれ悠々と注がれる。 黄金色の液体が、蛍光灯の灯りの下できらきらと輝いている。 やがてカンとグラスをあわせて、我らは別れの酒宴を開始した。
6.夜明け前
醸造元「小野酒造店」。空は澄み、水清く、緑豊かな山紫水明の地。冬期の厳しい寒さは寒造りに最適、というまさに恵まれた自然が酒蔵といえる信州辰野町、旧中仙道・三州街道小野宿。 小野酒造店は宿場の古い家並の中、元治元年(1864年)小野庄左衛門により創業されて以来、新しい設備を積極的に 導入する一方で、蔵人と酒を育む微生物たちが直接触れ合い、競い合う「手造り」の伝統を忠実に守り通して今日に至っている。酒造りを実際に手がける「杜氏」「蔵人」の意欲的な研鑚ぶりと近代化の中で生まれた銘酒は、地元はもとより、大都市や各地方において評価が高くなりつつある。 近年、全国新酒鑑評会をはじめ数々の鑑評会で、金賞の栄誉に輝いています。 (http://www.rakuten.co.jp/miyosawa/406097/)
(神様)「夜明け前」がありますよ、とマスターがにこりともせず告げてくれた。 信州は辰野の地酒である。蔵は小さく、全国に出回るほどの出荷量あるわけではないが、甘酸辛がほどよくバランスのとれた切れ味のよい酒だ。ラベルは藤村の嫡男、楠雄氏の直筆をそのままプリントした味わいのある姿である。
7.佐久の花
長野県佐久の花酒造株式会社。明治25年小海線三反田駅前(現臼田駅)で創業。 酒蔵の100m位西側に千曲川の清流が有り自然環境は抜群。 よき原料となる米・良質の水・つくる人、この三位一体が混然と調和するところに酒があると考え、良質の酒米と水で吟醸純米、生酒山廃造りなど努力精進しています。
(神様)続けてマスターに「佐久の花」を所望する。 これはその名の通り東信地方佐久の地酒で細君の好きな逸品である。「夜明け前」と並ぶ信州の名酒だ。「夜明け前」同様に小さな蔵で、年によって味がかなり変わるところがまた面白い。
8.信濃鶴
酒造株式会社 長生社長野県駒ヶ根市赤須東10-31 前身は明治16年に北原久次郎により創業されました。酒造株式会社長生社は大正9年3月に設立され、以後清酒造り一筋に今日に至っています。 設立当時、広島の賀茂鶴酒造から杜氏を招いて技術の向上を図り、その五号蔵を参考に仕込蔵を建設したことから、鶴の一字をとって銘柄を信濃鶴としたといわれています。 創業以来品質本位の酒造りをモットーとし、近年では全国新酒鑑評会において平成4年以来9回の金賞を受賞したほか、平成7年関東信越国税局鑑評会第2位、平成9年新潟県酒造組合清酒品評会主席などの高い評価を得ています。 信濃鶴の特徴は、①全量地元産の美山錦を使用し、②全量温度管理可能な仕込タンクによる吟醸造りにより、③全量純米酒を醸造していることだと言えます。④価格は極力低く抑える努力をいたしております。 更に純米酒規格による全国新酒鑑評会の金賞受賞など、その純米醸造技術も折り紙付きのものとなってまいりました。 香り高く、まろやかな味わいの、すっきりと飲み飽きしない、純米地酒のスタンダードは、中央アルプス山麓の銘酒として通人に好まれております。 (http://www8.ocn.ne.jp/~maru8/tyouseisya.htm)
(神様) 「『信濃鶴』の新酒があればなおのこと」 「さすがに目は確かですね。栗原さんのお気に入りですから、探してきましたよ」 答えながら、マスターは新しい酒杯になみなみとこれを注ぎ、我が眼前へと提供する。「「信濃鶴」はその名の通り、信州の地酒で産は駒ヶ根である。小さな蔵でありながら質の高い特筆すべき逸品を醸している。出荷数も多くはないこの名酒をわざわざ探してきてくれるマスターの心意気には感服するばかりだ。 でわ乾杯、とマスターが酒杯を持ち上げ、私も応じて一息に飲む。美味である。
9.杉の森
杉の森酒造(株)、創業年 寛政5年、〒399-6303 長野県塩尻市奈良井551-1 歴史保存地区にも指定される中山道奈良井宿に軒を並べる杉の森酒造。200年余年、木曽の地酒を守り続けています。造り酒屋といえば入り口の杉玉が良くありますが、当蔵の杉玉は特大です。寛政5年(1793年)の創業以来、終戦の一時期を除いて杉玉を絶やしたことがありません。 当蔵の銘柄の”杉の森”の由来も杉玉(酒林)が造り酒屋の看板であり酒蔵の周囲が山々に囲まれていることから銘々されました。今では杉玉が、杉の森ブランドのシンボルにもなっています。建物の中は土間になっており、壁には牧水の誌が掲げてあるレトロな雰囲気を醸し出す蔵元です。酒米には長野県産の美山錦・仕込み水には沢水硬度6未満の軟水を使用し、酒の仕込みには時間的に十分な余裕を持たせ出来る限り人手に依る酒造りを常に心がけています。 宣伝は、ほとんどせずに飲んだ方々の口コミだけで人気が広がりました。 これからも信州木曽の地酒を守り続けます。 (http://www.nagano-sake.com/sake/2009/11/post-49.php)
(神様) 言いながら「『杉の森』をひとつ、ぬる燗で」と穏やかに告げる。木曽の 地酒で、歴史も古い名酒のひとつだ。信州にはうまい酒が多い。 届いた一杯に口をつけ、それから幸せそうに目を細めてほうっとため息をついた。
10 写楽
宮泉銘醸株式会社 福島県会津若松市 創業:昭和39年(1964年) / 杜氏・代表者:宮森義弘 2011年現在の石数は350石。観光蔵としても東北では有名で、併設する昭和55年開館の「会津酒造歴史館」は年間入場者数が30万を超すほどの人気ぶりです。 もともとは地元販売用の銘柄が中心でしたが、平成19年に廃業した東山酒造から『写楽』の銘柄を受けつぎ、翌年より『写楽』ブランドの販売を開始、瞬く間に全国でも屈指の酒質が話題となり、現在に至ります。 (http://www.sumino-sake.jp/sake/nihonshu/cat86/)
(神様) なるほど、と首肯して口をつければ、これまた特段の美酒である。 傍らで細君も「まあ」と目を見張って頬に手を当てた。 甘みがよい。やたらと切れ味のいい酒が多い昨今では珍しく、十分な旨味があとに残り、かつそれが嫌みでない。ことに美味な酒である。
11.福源
長野の日本酒。酒名は「一掬招萬福」(ひとすくいの酒が万もの福をもたらす)にちなみ命名。純米大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒などがある。仕込み水は北アルプス連峰の伏流水。蔵元の「福源酒造」は宝暦8年(1758)創業。所在地は北安曇郡池田町大字池田。 (http://kotobank.jp/word/%E7%A6%8F%E6%BA%90)
(神様) そうだな、と適当にうなずきつつも酒杯を傾ければ、たちまち豊かな芳香が口中に立ち上がる。深い旨味とコクがあるが、だからといって悪くはない。切れ味は抜群で、かえって涼しい酒である。 これなら辰也が柄にもなく酩酊するのも了解できる。 「いい酒だ。はじめて飲む酒だ」 「『福源』の純米、生、安曇野の産だよ。結構いいだろう」
12.天法
千曲川のほとりに、清い水の湧き出る井戸を用いて造られ、芳醇な香りと他に類のないまろやかな味で、信州の地酒として名声の知られた、清酒「月の井」という蔵がありました。しかし、残念ながら時の流れにより、廃業せざるを得なくなりました。 若い時より造り酒屋になるのが憧れであり、数々の事業で成功されている現社長の竹田正人さんは、人生の夢である造り酒屋をする為、「月の井」を譲り受け、「天法酒造」と致しました。「天法」という名は、竹田社長の好きな墨子の言葉で、「人生を天に則る」という意味です。 竹田社長は、岩手県にある南部杜氏組合に杜氏の依頼を希望しておりました。そこに、名酒で名声の高い「磯自慢酒造」で永く杜氏をされてこられました瀬川博忠さんが、磯自慢を辞めておられた事で紹介されましたが、蔵はあまりにも損壊が激しく、瀬川さんはお断わりしたそうです。しかし、竹田社長は熱心に再三、南部杜氏の地、石鳥谷に行き懇願され、平成8年秋より来て頂くようになりました。 「毎日飲まれても飽きない美味しい酒」と知られる名酒が、天法酒造の酒蔵で再び味わえる事になりました。酒通の皆様をはじめ、日本酒をこよなく愛して下さる方々には、大変幸せな事だと思っております。 (http://www.dewazi.or.jp/motosakaya/html/sake-12.html)
(神様) 『天法』。 信州は千曲川のほとりにある、まことに小さな蔵の名である。 一口飲めば、甘みのある香りとともに胃の腑までもがじんわりと暖かくなる。
13.純米吟醸 「かたの桜」
大阪・京都・奈良の境に位置する交野の郷で江戸時代末期より代々受け継いでまいりました年間製造が約500石というの小規模の酒蔵です。全製造数量の約8割が特定名称酒でその内の4割を「原酒」で蔵出しするほど「原酒」にこだわりをもって日々酒作りに励んでいます。生駒山系の豊富な伏流水と地元関西を中心とする上質の酒米、そしてなにより南部杜氏、浅沼政司をはじめとする蔵人、社員の抜群のチームワークで、平成14年 15年 18年 19年と全国新酒鑑評会で入賞し17年 20年 22年は栄えある「金賞」を受賞致しました。製造はもとより、貯蔵、瓶詰め、商品の管理、出荷に至るまで、最良の状態でお客様にお届けすることをモットーにしています。 山野酒造株式会社 〒576-0052 大阪府交野市私部7-11-2 (http://www.katanosakura.com/front/bin/cglist.phtml?Category=3429)
(神様) 「みなれぬ酒ですね」 「大阪の酒です。そう出回っている代物ではありませんが。旨口でなかなかいい味がでています。鰹にあうと思いますよ。」 言いながら、マスターは私と細君の酒杯にこれを傾けてくれる。一口含めば、豊かな芳香とともに、しっかりした旨味が口中にあふれていく。それでいて後味の切れがよい。ほのかな吐息をついた細君の笑みが、なによりの満足を語っている。 「美味だ」と告げる先で、マスターはすでに湯のみについだ吟醸酒を悠々とあおっている。
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