「居酒屋 ぼったくり」のお酒

 書店員さんが絶賛というチラシと一緒に『居酒屋ぼったくり』、『居酒屋ぼったくり2』が本屋に山積みされていた。全く知らない著者、出版社(秋川滝美、アルファポリス、2014年)だったが拾い読みすると面白かったの買ってしまった。

内容情報】(「BOOK」データベースより)
 東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情があるー旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の書籍化! 全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!

 「小説家になろうというWebサイトに掲載されたいた作品を改稿の上で出版したものという。本の形も色々ですね。しかし、私は電子書籍には手を出さないと決めています。

 両親を交通事故でなくした姉妹がきりもりする小さな居酒屋が舞台。この著者は「両親が交通事故で亡くなった」いう設定がお好きなようです。この本の次に読んだいい加減な夜食もそうでした。『いい加減な夜食』に、主人公が居酒屋ぼったくりで飲むという場面ががでてきます。うーん、こんないい加減な・・・と思ってしまいます。

 「どこにでもある素材で、家でも食べられるよな総菜を作り金をとるこの店は、そもそも存在自体が『ぼったくり』だと、父がしきりに言っていた」ことに由来した店名で、「ありきたりの素材であっても、お金を払うに惜しくないと思わせる料理を作ること」を心掛けている。「どこにでもある素材で、家でも食べられるよな総菜」というコンセプトは、『いい加減な夜食『でも繰り返されていました。

 そんな居酒屋の常連さんたちとオーナーの美音がくりひろげるお話。酒のうんちくや料理の話しが多く、楽しく一気に読めました。

 さて日本酒、どんな酒が?というのが正直に言えばこの本を読む一番の楽しみでした。読んでみると「酒の好みは人によって異なる」という普段は忘れている立場から常連さんそれぞれに合わせて居酒屋店主が勧めるお酒なので、飲んべえ医師栗原一止が美味しいと思う銘酒を紹介する「神様のカルテの中の銘酒(2013年1月11日の本ブログ)」とは選択基準が違う、まあしかしそれはそれで楽しめました。

 『神様のカルテ』の中の銘酒はいくつか手に入れ飲みました。どれも美味しかったので機会があれば全部を飲んでみたいと思っています。

 『居酒屋ぼったくり』の中のお酒には、今、飲みたいとは思わないお酒が少数ですが混じっています。しかし、今までに飲んだことのないお酒は、どれも一度は飲んでみたいなと思います。所詮、飲んべえなのでお酒ならどんなお酒でも楽しんでしまいます。

  今、直ぐにでも欲しいお酒を3つだけ選ぶと、「酒一筋 山廃純米吟醸 時代おくれ」、「龍力 純米酒 ドラゴン 緑」と「山鶴 蔵人の詩 特別純米酒」かなっと。(新潟の銘酒はいろいろ飲んでいてTNなりに、八海山、〆張り鶴、久保田と好きな酒蔵の順位が固定しているので今回は省きました。)

以下に「ぼったくり」の記載をコピペします

「酒一筋 山廃純米吟醸 時代おくれ」
 岡山は利守(としもり)酒造の醸す酒である。
 幻の米と呼ばれた雄町米と備前焼の甕による昔ながらの酒造りは、まさに『酒一筋』という名の通りである。中でも『山廃純米吟醸』は通常の倍以上の時間をかけて醸し、山廃作りならではの酸味と旨みのバランスが素晴らしい。『時代おくれ』という名に相応しく、昔ながらの味わいをもつ酒である。
 力強い酒は、呑み手も肴も選ぶ。それだけに、ベストマッチとなったときは普段の何倍もの旨みを引き出す。シンゾウは自分でそのマッチングができる優れた呑み手だった。

「龍力 純米酒 ドラゴン 緑」
 日本酒には珍しいカタカナ入りのラベルが貼られたこの酒は、兵庫県姫路市の蔵で造られている重い呑み口の酒だ。
淡麗辛口だけが日本酒でないと考えた五代目の蔵主が、ただすっきりだけではない深い味わいを目指した。酒米は兵庫県産の五百万石だけを使い、花見や月見といった屋外、つまり『冷蔵庫のないところで飲んで美味しいお酒』がコンセプトとなっている。
 実のところ美音は、この酒は常温ばかりではなく、冷やでも燗でも旨い酒だと思っているが茂先生は常温で呑むことを好む。もしかしたら蔵主の意向を汲んでいるのかも知れない。

「山鶴 蔵人の詩 特別純米酒」
 中本酒造店は奈良の造り酒屋である。生駒山系の西北端に近い山のふところに醸造蔵を持ち、その歴史は享保12年まで遡ることができる。『頑なな気持ちが結晶したうまさ』という言葉に表されるとおり、昭和62年からは本醸造以上の特定名称酒だけを、しかも数量を絞って醸造、蔵出ししてきた。・・・・・平成17年i以後は、日本酒の原点に立ち返り、純米酒のみを醸造するようになり、さらにその名を高めつつある。

「居酒屋ぼったくり」のお酒(アルファポリスのHPより)
ぼったくり1

ぼったくり2

ぼったくり3

2015年3月9日(月)
 3月1日(日)に『居酒屋ぼったくり 3』を本屋で見つけ購入。本には初版発行2015年3月10日となる。本の日付はいい加減なもののようです。

 食いしん坊&酒飲みには相変わらず心地よく楽しめる本で、すぐに読了。シリーズ3冊目なので新鮮な意外感がなくちょっと物足りない感じ。
 「葉わさび醤油漬け」は大好きなので葉わさび醤油漬け関連部分は一気読み、福井市の居酒屋「たな香」のマスターの母上の「葉わさび醤油漬け」をまた食べたいなと思いながら。

 今回の日本酒はどうしても呑んでみたいと思うほどのものはなかったような、たぶん酒選びのポリシーが、なになにの料理に合う日本酒、普段日本酒を呑まない人でも呑めそうなもの、美味しくて手に入れやすく財布に優しいもの、ということから飲んべえにはちょっと物足りない感じがするのかな?
 「どんな酒も、ブランドや価格で判断されるべきじゃない。他人の評価だってどうでもいい。純粋に酒そのものを味わって欲しい。大事なのは、その人がその酒を美味しいと思うかどうかだけなのだから・・・・」というのは全く同感。
 上のような話の時、思うのは「料理に合う」というのがそんなに大事なのかなと。酒の肴などなにもなくとも酒さえあれば嬉しい飲んべえにはなにか贅沢な時代になったなという感じが強い。美味しい酒は酒だけで旨いのだ!

 このシリーズ、まだ続けたそうな気配があるが、もう充分のような・・・。

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